ヨシナリ ジュン   YOSHINARI Jun
  吉成 順
   所属   国立音楽大学大学院  音楽研究科 音楽学専攻
   国立音楽大学大学院  音楽研究科 音楽研究専攻 音楽学研究領域
   職種   特任教授
研究期間 1996/04/01~1997/03/31
研究課題 19世紀西欧の公開演奏会に関するデータベースの作成と研究 研究課題
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(C)
科研費研究課題番号 08610055
キーワード 19世紀 、 公開演奏会 、 音楽ジャーナリズム 、 音楽批評
代表分担区分 研究代表者
概要 本研究の目的は、19世紀の公開演奏会に関する情報(演奏曲目や批評)をデータベースとして一元的に整理し、それをもとに個々の演奏会組織の特徴や演奏会制度の確立過程などを明らかにすることにある。、こうして限定的ながらもまとめられたデータベースと、その他の文献資料に依拠しつつ、19世紀中庸のライプツィヒにおける演奏会文化は次のように概観できる。(1)ライプツィヒの演奏会文化の中心はゲヴァントハウス演奏会だが、他にも管弦楽のオイテルペ音楽協会や合唱のリーデル協会といった市民的組織、あるいは大学付属聖パウロ教会の合唱団などが盛んに演奏活動を行っていた。(2)合唱団の多くは独自の演奏のほかしばしばゲヴァントハウス演奏会にも関わっていた。(3)演奏曲目の傾向としては、ゲヴァントハウス演奏会はベートーヴェン、メンデルスゾーンを中心とした比較的穏健な傾向を示し、オイテルペは新作への関心が高い。合唱団はルネサンスから同時代まで幅広いが、やや古いものに偏りがちである。