ナカニシ チハル   NAKANISHI Chiharu
  中西 千春
   所属   国立音楽大学  外国語科目
   職種   教授
研究期間 2016/04~2017/03
研究課題 音楽実技グループレッスンにおける思考力育成についての実態調査
実施形態 機関内共同研究
キーワード 認知プロセス、 演奏教育、 ブルームの教育目標の改訂版
科研費分類教育工学
芸術実践論
代表分担区分 研究代表者
代表者 中西千春
連携研究者 本島阿佐子、進藤郁子、堀江志磨、蔭山真美子
概要 機関研究費<国立音楽大学>学長裁量経費(教育改革推進):本研究の目的は,音楽大学の演奏系教師が自らのグループレッスンについて,3つの指標から分析・可視化し,その実態を解明することである。国立音楽大学に勤務する声楽教師(専任3名,非常勤11名)とピアノ教師(専任2名,非常勤5名)の計21名が,各自のレッスンを書き起こし,そのデータを見ながら,学生の思考に対する働きかけを,ブルームのタキソノミーの改訂版の6 つの認知プロセス領域(Remember・Understand・Apply・Analyze・Evaluate・Create)のカテゴリーを使って分析した。約66時間のレッスン研究の結果,教師は90分中35分も話していることがわかり,教師が何をどのように話すかはとても重要であることが示された。教師の発話総数中,思考プロセスへの働きかけの中では,指示,説明,発問の順に多かった。教師の発問が少なさから,学生が思考を求められる発話の機会が少ないことがわかった。また,教師の学生への認知プロセスへの働きかけでは,ApplyとAnalyzeとUnderstandへの比率は高いが,演奏で本来もっとも重要なCreateへの比率が非常に低いことがわかった。