コンドウ ノブコ
KONDO Nobuko
近藤 伸子 所属 国立音楽大学 演奏・創作学科 鍵盤楽器専修 国立音楽大学大学院 音楽研究科 器楽専攻 国立音楽大学大学院 音楽研究科 音楽研究専攻 器楽研究領域 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/03/31 |
形態種別 | 研究論文(大学,研究機関等紀要) |
標題 | J.S.バッハの「フーガの技法」-演奏上の諸問題に関する一考察 |
執筆形態 | 単著(単独) |
掲載誌名 | 国立音楽大学研究紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 国立音楽大学 |
巻・号・頁 | 51,351-362頁 |
概要 | 本稿は,J.S.バッハの晩年の傑作『フーガの技法』をピアノで演奏する際に直面した以下の諸問題についての考察である.(1) 本作品は演奏を想定したものではないとする説が少なくないが,その芸術性はきわめて高く,筆者はこの曲の聴体験を通じ,演奏されてこそ最高の価値を発揮する作品であると考えた.(2) 演奏楽器についても諸説あるが,演奏家の立場から見れば鍵盤楽器に適した作品であり,特に多彩さ,統一感の両立という面で,立体感を表現できるピアノは最適な楽器と考えた.(3) 演奏範囲,曲の配列については定まったものがなく,曲全体を説得力をもってまとめ上げる奏者の役割が重要と考えられる.各曲の構造,性格,演奏効果に基づき,他の演奏者の配列にも着目しつつ独自の配列を決定した. |
ISSN | 0288-5492 |