クモイ マサト   KUMOI Masato
  雲井 雅人
   所属   国立音楽大学  演奏・創作学科 弦管打楽器専修
   国立音楽大学大学院  音楽研究科 音楽研究専攻 器楽研究領域
   国立音楽大学大学院  音楽研究科 器楽専攻
   職種   特任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/03/31
形態種別 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
標題 J.S.バッハ/コダーイによる《3つのコラール前奏曲》 : その原コラールとサクソフォーン用編曲について
執筆形態 共著(共同)
掲載誌名 国立音楽大学研究紀要
掲載区分国内
出版社・発行元 国立音楽大学
巻・号・頁 54,205-215頁
総ページ数 11
著者・共著者 雲井 雅人 , 宮谷 尚実
概要 ハンガリーの作曲家コダーイ・ゾルターンは、J. S. バッハがオルガン用に作曲したとされるコラール前奏曲をチェロとピアノ用に編曲した。このコダーイ編曲版《3つのコラール前奏曲》を雲井がサクソフォーンとピアノ用に編曲して1999年に初演、2006年にはこの曲が含まれたCDをリリースしている。今回、サクソフォーン版の楽譜出版準備に際し、コダーイによる編曲の経緯、楽譜に掲載された原コラールの歌詞の内容をあらためて研究し、サクソフォーンで演奏する動機と意義、キリスト教の理解と演奏解釈の関係について考察した。楽譜にドイツ語で記載されている3つのコラール歌詞を宮谷が全訳し(付録)、それぞれの曲の背景や特徴を探り、3曲に通底するテーマが「苦難のなかでの希望」であることを示した。カトリックの伝統にあるコダーイがドイツ語によるプロテスタントの会衆賛美歌にアプローチした理由を推測する手がかりになると考えられる。
ISSN 0288-5492