ナカニシ チハル
NAKANISHI Chiharu
中西 千春 所属 国立音楽大学 外国語科目 職種 教授 |
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発表年月日 | 2017/06/11 |
発表テーマ | 声楽実技卒業試験をICEモデルルーブリックで評価する試み |
会議名 | 大学教育学会第39回大会, 広島大学総合科学部 |
単独共同区分 | 共同 |
概要 | 本研究の目的は,音楽大学での学びの最終目標を明瞭にし,整合性のある評価をするために,実技試験の指標となるICEモデルルーブリック評価表を作成することと,そのルーブリックに基づいて評価を行い,その妥当性を調べることである。ICEモデルを演奏の学びのフェーズに応用し,I (Ideas)を「基礎・基本の習得」,C(Connects)を「感情移入」,E (Extensions)を「自己移入」ととらえた。国立音楽大学の声楽卒業試験の評価で,ICEモデルを使ったところ,71名中Eフェーズに到達した学生は1 名(1.4%)であり,大多数はIフェーズ44名(61.9%)であった。ICEモデルに基づいたルーブリックは,声楽の卒業試験の審査において学生の学びのフェーズを明確に示す指標となった。ルーブリックの観点に沿って聞くと,指標が明確になり,説得力のある評価ができるようになったと言える。 |