ヨコイ マサコ   YOKOI Masako
  横井 雅子
   所属   国立音楽大学大学院  音楽研究科 音楽研究専攻 音楽学研究領域
   職種   特任教授
発表年月日 2016/09/17
発表テーマ 〈シンポジウム〉歴史的ピアノの調査の可能性―国立音楽大学、東京藝術大学の所蔵楽器が伝えるもの―
会議名 日本音楽学会東日本支部第40回定例研究会
発表形式 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
単独共同区分 共同
概要 このシンポジウムでは、二つの歴史的な音楽教育機関におけるピアノ・コレクションの調査について報告した。国立音楽大学、東京藝術大学におけるピアノ調査は、異なる経緯でスタートしたものであるが、過去の音楽文化、この場合ピアノ音楽の諸相を探求するにあたって、往時使われていた楽器についての知見が重要な役割を果たすという認識を共有している。ピアノの場合、その3世紀あまりの歴史は技術革新の歴史でもあり、楽器が各時代におけるテクノロジーの集積であることを考えれば、時代による楽器の違いが音楽のありようを規定することは明らかである。二つの教育機関におけるピアノ・コレクションについての報告によって、教育機関がピアノを収集し、それらを研究と教育的目的に還元する意味と、明治・大正期における本邦の音楽関係者にとってのピアノの響き、そしてピアノに対する考え方を明らかにする可能性について示した。