サカイ ミエコ   SAKAI Mieko
  酒井 美恵子
   所属   国立音楽大学  教職科目
   職種   教授
発表年月日 2014/08/17
発表テーマ 小学校音楽科授業における常時活動の実態に関する研究 ―調査報告と、その結果をめぐる考察―
会議名 日本学校教育実践学会第19回全国大会
単独共同区分 共同
概要 明星大学の阪井恵教授との共同研究である。小学校音楽科は授業時数が減ってきているが、儀式的行事、文化的行事における歌唱や器楽の指導は、音楽科の授業の中で求められることも多い。児童1人1人の基礎的・基本的な知識・技能の定着を図りながら、発表を意識し集団としての仕上がりも大切にすることは、教師にとってむずかしい課題である。その問題意識を前提に、私たちは常時活動に着目し、これが基礎的・基本的な知識・技能の定着のために効果的ではないかという仮説を立てた。先行研究で、規模の大きな実態調査は見られなかったため、全国的に見ると常時活動に関してどのような実態があるのか、調査を行った。全国の小学校1000校に郵送で依頼し、回答数322であった。歌唱は常時活動が広く生かされている状況がある。その他の領域・分野においては、学校全体の取り組みではなく、一教師のよい取り組みでとどまっているケースが多い。児童の思考力・判断力・表現力をはぐくむような取り組みをしている学校もあり、常時意図的・計画的に取り組むことで一層効果的な活動と考える。そのため今後常時活動の在り方や具体的な内容を研究・提案していくことを課題とする。