ホリエ シマ   HORIE Shima
  堀江 志磨
   所属   国立音楽大学  演奏・創作学科 鍵盤楽器専修
   国立音楽大学大学院  音楽研究科 器楽専攻
   国立音楽大学大学院  音楽研究科 音楽研究専攻 器楽研究領域
   職種   教授
登録年度2017
概要ピアノのレッスンにおいては,教師が学生に伝えたいことと,学生が教師から受けとることの間に乖離が起こることがある。教師が学生に対して目標にするところと,学生が目標にするところがズレることは,双方にとって良いことではない。また,一方で,学生たちには様々な能力のレヴェルがある。例えば,基礎は出来ているが,音楽的表現に欠ける,何かを表現したい気持ちはあるが基礎力がない,基礎力も表現力も備わっている,またその逆などということである。そして,そのような自分の状況に対して学生は無自覚であることが多い。このような問題を軽減するために,自分(学生)が,今どのような状態にあり,どのような問題があるかということを明確にし,さらに,教師と学生が同じ問題意識(目標)を持てるようにする必要がある。そのために,ICEモデル(カナダで実施されている学びの評価のプロセス)をレッスンに反映させることを考え,複数の教員でICEモデルによるレッスンファイルを作成し実施を始めた。
 レッスンの言葉がけについては,できるだげ学生の思考を促す質問(発問)をするようにし,学生が教師の指示を待つのではなく,自ら考え感じ,曲作りに取り組めるよう促すことを心がけている。